『最近元気ないじゃん』
『はあ・・』
『なになに?どうしたのよ』
『なんかさ、この前子供に怖がられちゃってさ』
『なんで?』
『俺の顔怖いってさー』
『そんなことないよー
そしたら僕だってさ・・』
『いや、おまえまだ口とじてるだろ
俺あいてるし。あ、のほうだし・・
うん、になりたかったよ・・』
『おや、どうしたんですかね、あうんさん深刻そう・・』
『ふむふむ、ちょっと聞いてきますか』
『ちょいとー
狛犬のあうんさん、どうなさった』
『どうしたどうした』
『おや稲荷狐さんいつのまに・・』
『いえね、彼の顔が怖いって子供に泣かれたそうなんですよ』
『いやいや、りりしいよ!!』
『いや、笠地蔵さんは穏やか度満点の顔立ちじゃないですか
稲荷狐さんだってなんか幸運呼びそうな感じ・・
俺の気持ちなんて・・』
俺の気持ちなんて・・』
『何言ってるんだよ
僕なんて黒い鳥ってだけでなーんか白い目で見られてさー』
『お、これはこれは八咫烏くん』
『皆それぞれ悩みは尽きないよー』
『いいとこわるいとこあるからさー』
なんてね
のま