2015年3月19日

手ぬぐい・その35

格子柄、ずらり

十七格子
格子は格子縞、とも呼ばれています
織物文様の基本中の基本
皆に愛された縞模様

きりり
弁慶格子

歌舞伎狂言の『勧進帳』の中で弁慶が着た衣装の模様
市川家の得意な狂言なので
『市』の文字を太い縞一本で
『川』を細い縞三本で表して作ったのが弁慶格子だそうです

高麗格子
歌舞伎五代目・松本幸四郎が
『幡随院長兵衛』役の時に
この格子柄の合羽を用いたそう
幸四郎の高麗屋の屋号から
この名がついたそうです

そしてこちら
三筋格子
歌舞伎役者・市川団十郎が
『かさね』の与右衛門の役でこの模様の衣装で出演したのが始まり
団十郎の人気と共にこの模様も江戸市中に氾濫したそうです
古い小唄の中にも
三筋格子の言葉が出てくる程

格子
いわゆるチェック柄
知れば知る程図柄のいうのは面白い

今回改めて
図案・図柄というものに心ひかれました

のま